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六命ことSicx Livesのいち参加者によるだべり

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日記54日目

≪54日目≫
遺跡の外でいつものように露店を眺めていると、
何故かとても存在感のある一冊の書物を見つけた。
見つけれたのかもしれない。
俺はその本を手に

          (日記はここで途切れている)


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≪54日目≫

 条件は整った。
 五年前と同じように。
 そして、俺は、五年前と同じように力を借りている。

 しかし、俺は知っている。
 五年前に力を貸してくれたその人は、もういない。
 俺が五年前にこの島で抱いていた疑問は、全てが終わってから解消された。

 従姉たちは、俺に嘘を付き続けた。
  嘘つき。
 俺がそう言っても、特にその表情に変化はなかった。
 彼女らは、間違った事はしていないと思っているからだった。
 
 
 なら、今の力は一体どこから借りているのか。
 俺は、……島は、次の獲物に誰を選んだのか。
 こんな時に限って、シェーナ姉は現れない。
(今回の旅では接触回数を減らしているようではあるが)



 ──そんな時、その声は聞こえた。

 力を盗んだ俺を非難する声。
 叫び、疑問と強い殺意。

 声は、俺の集中力を阻害した。
 次々に発せられる声……文字は、頭に直接響く。

 しかし、殺意を向けた後、声の主はしばらく考え込んだのか、沈黙が続いた。
 その隙に、俺は考えをまとめ、声を返す。

 一応、会話が成り立った。
 声の主は、俺の事を知っているようだ。
 俺は、そこでようやく、声の主が、
 以前俺に力を貸してくれていた人と、同一人物である可能性が高いと考えた。
 しかし、彼はもう死んでいる、はずだ。
 俺の時間でも。この島の時間でも。
 
 思い切って、彼に直接尋ねてみる。

 ……やはり同一人物だった。
 なら、死んでいるというのが嘘?
 そう考えていると、彼は続けて言った。
 それは、俺の予想外の言葉。

 彼は、俺からすれば、過去の世界に生きる人だった。
 ──もう、何もかもが滅茶苦茶だ。
 しかし、彼は特に狼狽するも無く、平然としている(ように感じられる)
 
 その後、彼が知っている俺の事や、俺たちの一族に対する愚痴のようなものが続いた。
 それは、当たり前なのだが古い情報で、ただ、彼がその人である証拠にはなった。
 俺は彼が何をしてきたのか、従姉から聞いている。だから、彼に同情はしない。
 たとえ、俺たちが卑怯に見えて、攻撃も一方的だったとしても。
 それは、彼から見たモノでしかないのだから。


 彼は、初めは俺を盗っ人と非難していたが、今ではそこまで恨んではいないようだ。
 彼の殺意は、基本的にただ一人に向けられている。
 それは、死ぬまで一貫していた。
 
 しかし、力をタダで使わせたくはないと、一つ条件を付けてきた。
 ……俺の身体を貸してくれと。



 島は、俺と縁があり、相性がいい力を探した。
 そして、過去の彼と俺を線で繋いだ。縁という線だ。
 その線を通って、俺に力が注ぎ込まれている。
 今回は、ついでに、彼の意思もその線を通ってやってきた。

 彼の意思と、彼の力と、彼の身体。
 彼は今、自分の身体を自分の意思で動かす事が出来ないらしい。
 暴走する身体は、力を振りまき、死を招く。
 だから、死が近いと感じていたそうだ。
 だからこそ、時々でいいから俺の身体を使わせて欲しいと。
 最期に、普通の人として、普通のことを体感してみたいと、それが彼の言い分だった。
 ……彼の場合、自業自得ではあるのだが。

 
 彼の意思を遮断することは可能だ。
(ただそれは、借りている力を遮断することにもなるのだけれども)
 あくまで主導権は俺にある。
 だから、もしもの時もどうにかなるだろう。
 この辺は、ヴィンセルスにも聞いて確認している。

 身体を使われる事に嫌悪感がないわけではないが、
 俺は、彼の希望を渋々承諾した。

 どうせ、この島にいる間だけなのだから。
 

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≪おまけ≫

『ところで、お前、俺の呼び方どうする? いつまでも、あんたとかそれとかあれとか面倒だろ』
『……と言われても。本名は呼び辛い』
『だろうな。だから、考えてみたぞ。まず一つ目』
(複数あるのか……)
『”レイ”だな。無難に』
『? 何で?』
『二つ目は、一文字抜いて、”ライアー”。以上』
『なんだ、二つだけか。……まあ、法則は分かったけど、嘘つきでも嘘つきとは呼び辛いので、一つ目で』
『了解了解』
『軽いねーあんた』

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