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六命ことSicx Livesのいち参加者によるだべり

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日記47日目

≪47日目≫
主に三番隊の治療のため、薬が減ってしまっていたので、
午前中はそれらの補充に追われた。
午後は、暴走前の島からの知り合いであるサイツェさんに、ネアリカを紹介した。
仲良くしてくれるといいと思う。

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≪47日目≫

 サイツェさんは、この島では俺にとって良い姉的存在の人だ。
 からかわれる事も多いけれど、それは俺に対してだけではなく、
 誰に対しても、そういう立ち位置だと思う。

 そのサイツェさんから、彼女を紹介して欲しいと言われたのはいつだったか。
 ただ、以前とは違い、同行しているわけではないので、
 なかなかその機会がなかった。
 今日、たまたま、遺跡の外へ出るタイミングが重なったのを知り、
 サイツェさんにネアリカを紹介することになった。

 
 ネアリカと共に待ち合わせ場所である店に着き、
 先に飲み物を注文して、サイツェさんの到着を待っていた。

 ネアリカは、少し緊張気味かもしれない。
 まだ、お互いに、恋人を他人に紹介した事がないからだ。
 そう思うと、俺まで緊張してくる。


 そんなことを考えていると、サイツェさんがやってきた。
 しかし、何故かもう一人後ろから入ってきた。

「あれ? 碧瑠も?」

 俺がそう言うと、碧瑠はひらひらと手を振り返す。

 碧瑠は、サイツェさんと暴走前の島からずっとパーティを組んでいる女性だ。
 当然、俺とも知り合いではあるのだが。
 最近は、闘技大会でパンツに執着する人として知られている、かもしれない。

 碧瑠の顔を見て、ネアリカの顔が少し強張った気がした。
 そういえば、ついこの前の試合で、ボコボコにされていたっけ。

 サイツェさんが声を掛けたのか、何か第六感が働いたのかは知らないが、
 碧瑠も同席する事になった。


 サイツェさんと碧瑠も飲み物を注文した所で、俺が改めて切り出した。

「サイツェさん、碧瑠、こちらが俺の彼女のネアリカです。
 で、ネア、こちらが以前、暴走前の島で一緒に探索した仲間のサイツェさんと碧瑠さん」

 そして、お互いに軽く会釈をする。
 三人がそれぞれをどう見たのか、俺には解らない。


 だが、サイツェさんは、ネアリカの碧瑠への反応が気になったようだ。

「おや、もしかして既に面識があるの?」
「やあやあ、その節はどーも」

 勝者である碧瑠が先に挨拶をした。
 ただの試合、相手が憎くて戦ったわけじゃない。
 されど試合、勝敗は心に残る。

 ネアリカと碧瑠が闘技大会の事を説明して、サイツェさんも納得したようだ。

「なるほど、へきるの犠牲になったわけね……申し訳ない」

 何故か、サイツェさんが謝罪していた。
 本人は、あっけらかんとしているのに。



「二人が一緒に探索してるのは聞いてるけど、付き合うようになった経緯は?」

 サイツェさんに尋ねられた。
 恋人を紹介するという席だ。
 当たり前の質問ではあるのだが、少し困った。

「ええと……」

 ”付き合う”は、正確にはどこから線を引けばよいのか。
 付き合おうか、と言った時か。それとも……。

「……いろいろ複雑なんですが、言い出したのは俺ですね。
 お互いをよく知るために、かな。今とは意味合いが違うんですが」

 結局、前者を選択した。
 ネアリカにも当時の俺の意図が完全に伝わっているとは思わないけれど、
 彼女も少し戸惑っている。

「……まぁ、そんな感じで、ええ。最初に強引に引き込んだのは私なんですけどねー……はは」

 とりあえず、笑って誤魔化していた。
 仲間にしたのは彼女、恋人にしたのは俺、だな。

 碧瑠は、そんな俺たちの雰囲気を見て何か感じることがあったようだ。

「……ふうん。何だか落ち着いてるね。島で出会ったって聞いたけど、古馴染みたいな雰囲気」

 碧瑠にしては、珍しく、少し棘があるような言い方。
 
 俺たちの出会いはこの島以前であるのは確かだけど、その時も関わったのは僅かな時間だけ。
 俺たちの関係は、この島で始まったようなものだ。
 そういう意味では、碧瑠に伝えている事は間違いではないはず。
 
 想いの長さで言えば、ネアリカは長いけれども……。
 ……。


「アクエス君は誰かを選ぶのを躊躇してたように見えたから、意外だったな」

 サイツェさんの言葉に現実に引き戻された。
 ネアリカとの出会いから今までの流れを頭の中で考え始めていたので、
 うっかり聞き逃す所だった。

 そういえば、サイツェさんと恋人云々の話もしていた。
 ……覗きの件からそういう話の流れになった気もするけど。
 あの件は、ネアリカには話さないという約束をしているので、サイツェさんもそれには触れない。

「ああ、五年前はそうでしたね。あの頃は、余裕がなかったので」

 先程の碧瑠の言葉も、サイツェさんと同じような違和感を覚えて出た言葉なのだろうか。
 と、この時になって思いついた。


 その後、しばらくの間、暴走前の島での話で盛り上がった。

 昔は、碧瑠も年上で、俺は二人からからかわれていたっけ。
 サイツェさんとの関係は今もあまり変わらないけれど、
 俺は碧瑠の年齢を超えてしまって、再会した時は少し複雑だった。
 まるで、彼女だけ時を止めてしまっていたように感じたから。
 
 ネアリカは、俺の隣で時々相槌を打ちながら、興味深そうに俺たち三人の話を聞いていた。
 多分、俺のネアリカには見せた事のない部分が少しは解ったと思う。
 俺は、別に見せる必要はないとは思うけれども。ちょっと情けない気もするし。

 完全に聞き手側に回ってしまったネアリカに、
 サイツェさんが気を利かせて、俺たち二人の話をするように振ってくれた。
 ただ、それはそれで、結構困ったりする。
 仲間としての話なら簡単だけど、恋人としての話は難しい。
 

 そんな感じで、時間はあっという間に過ぎていった。


 いい時間なのでお茶会はそろそろお開きということになり、俺たちは店を出た。

 別れ際、サイツェさんが、ネアリカをじっくり見直していた。
 なんだろう?と思っていると、口を開く。

「本当に見ていて楽しそうな子を選んだんだね」
「何がですか?」
「アクエス君の好みの話さ」
「え?」

 少し考えて思い出す。
 そういえば、胸の大きさが云々という話をしていたような。
 これも覗きの件の派生だったような……。

 ふと、隣を見ると、ネアリカが少し顔を引きつらせている。
 これは、まずい。
 
「……えっと、どういう意味なんでしょうか」
「あ、スタイルがいいって事。昔、その辺をちょっと話したんで……他意はないから」

 ネアリカは、変な姿というか面白いという解釈をしたように見えた。
 それは違う。断じて違う。

 続けて、碧瑠も口を開く。にやりという擬音が聞こえた気がした。

「ぬふっふー。自分からコクったんだから最後までしっかりね、プレイボーイ。
 ……あっくんはちょっと浮気性なところがあるからなあ」
 
 最後の台詞は呟くように。
 あなた達はどうしてそう最後に爆弾を投下してくれるのか。

「いやいや、浮気性なところなんてありませんよ? 何言ってるかなー碧瑠さんは」

 そもそも、俺は他の人に気持ちが移った事なんて一度もないのに。
 まったく。


 その後、俺がネアリカにきちんと説明をすることになったのは言うまでもない。

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